畠山丑雄『叫び』 #読了 。 遅まきながら芥川賞受賞作のことを知って「畠山丑雄 試し読み」で検索し、完全に好きな文体だと思って読むのを楽しみにしていた。読み始めてすぐ、物語の大きなふところに入れてもらえたような安堵を感じ涙が出そうになる(直前に読了した『一次元の挿し木』の、設定描写考証人物造形その他諸々の不安定さに物凄いストレスを感じながら読んでいたせいもある)。紋切り型の表現が排除されているが、不思議とすとんと落ちてくる描写や比喩。銅鐸の虚ろだからこそ響く音。芥川賞の選評も流し読みをしたが、山田詠美の「エピローグはまったくもって蛇足」という指摘に、確かにそのほうがドラマチックになるというか、クライマックスへ向けて高まった物語の残響を殺さずに終わるなと思った。丁寧に読んでさえいればリュックの底の短刀のことも見落とさないはずであるし、まる一冊読んだあとも名前が覚えられなかった主人公がどうなったか、今ごろ何を主張していそうかは、エピローグがなくとも想像の及ぶ範囲ではある。 子供を連れて地元の祭りに行く。去年、不思議な味にすっかり魅せられたモンゴル料理のスーテーツァイ(塩味のミルクティー。ミルクティー単体は売り切れで、去年も食べた羊肉の小籠包のようなものが入っているものにした)、アフリカ料理の辛くないピーナッツチキンカレーとマラゲ(豆ご飯)、豆のサモサ、惰性でケバブ。日差しは強いが木陰に入ると風が涼しく、調子に乗ってビールを飲んで、帰ってから具合を悪くした。 2026.5.16(Sat) 17:34:36 日記
遅まきながら芥川賞受賞作のことを知って「畠山丑雄 試し読み」で検索し、完全に好きな文体だと思って読むのを楽しみにしていた。読み始めてすぐ、物語の大きなふところに入れてもらえたような安堵を感じ涙が出そうになる(直前に読了した『一次元の挿し木』の、設定描写考証人物造形その他諸々の不安定さに物凄いストレスを感じながら読んでいたせいもある)。紋切り型の表現が排除されているが、不思議とすとんと落ちてくる描写や比喩。銅鐸の虚ろだからこそ響く音。芥川賞の選評も流し読みをしたが、山田詠美の「エピローグはまったくもって蛇足」という指摘に、確かにそのほうがドラマチックになるというか、クライマックスへ向けて高まった物語の残響を殺さずに終わるなと思った。丁寧に読んでさえいればリュックの底の短刀のことも見落とさないはずであるし、まる一冊読んだあとも名前が覚えられなかった主人公がどうなったか、今ごろ何を主張していそうかは、エピローグがなくとも想像の及ぶ範囲ではある。
子供を連れて地元の祭りに行く。去年、不思議な味にすっかり魅せられたモンゴル料理のスーテーツァイ(塩味のミルクティー。ミルクティー単体は売り切れで、去年も食べた羊肉の小籠包のようなものが入っているものにした)、アフリカ料理の辛くないピーナッツチキンカレーとマラゲ(豆ご飯)、豆のサモサ、惰性でケバブ。日差しは強いが木陰に入ると風が涼しく、調子に乗ってビールを飲んで、帰ってから具合を悪くした。