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2025年8月の #読了
自分のために
純文学を2冊とホラー小説を2冊読んだ。特筆すべき事項として、読みたいリストに入れていたハン・ガンの「少年が来る」を読んだ。ハン・ガン作品はいつも、没入感のあとに押し寄せる巨大で重たい何かを引きずることになる。
◆小島:小山田浩子
「小島」「ヒヨドリ」「ねこねこ」「けば」「土手の実」「おおかみいぬ」「園の花」「卵男」「子猿」「かたわら」「異郷」「継承」「点点」「はるのめ」
前に図書館で借りたが殆ど読めぬまま返却した、と思っていたのだが、「かたわら」の途中まで読み進めていたことに気づいた。
心がざわざわする良作が多いのだが、なぜか、この時期少しスランプ気味だったのではと思ってしまう。
好きだった作品。
「けば」ひりつくような、しょうもない人間関係の一方、ゆったり死んだまま正体不明の毛羽立った存在に分解されゆく死骸の自由さ。
「土手の実」突然出現した樹になっていた正体不明の実。移ろいゆくもの。
未熟な猿真似の子育てを野生の猿に看破されているかのような「子猿」。つい、ほかの人がこれをどう読むのか聞いてみたくなる。開けてはいけない蓋が開く気がする。
◆撮ってはいけない家:矢樹純
◆或る集落の●:矢樹純
「或る集落~」の発売前PRとして冒頭が公開されており、風景描写などの端正さもなかなかで面白そうだったので前作と共に借りてきた。同時に読んでいたのがハン・ガンなので描写がいいと言ってもやはり紋切り型の表現が目立つのは仕方ない。連作短編集「●」はなかなか味わい深い謎めいた余韻で好みだった。ばらばらに作られたものを共通の登場人物で繋ぐ手法で、すっきり謎解きがなされるわけではない。反対に、探偵役がいる「家」の方は次から次へと謎や不気味な事象が生じて終始緊張感があるが、全体を通じた主題のようなものは曖昧で、澤村伊智の比嘉姉妹シリーズのようなメッセージ性を期待すると少々物足りないか。
◆少年が来る:ハン・ガン
読みたいリストに入れていた一冊。ハン・ガンは「ギリシャ語の時間」「回復する人間」「菜食主義者」が既読、かな。光州事件を題材に、聞こえない声を丁寧に聴き取り、殺された者、生き残った者、何かを喪った者たちの断章を書く。文章力、という言葉は底が浅い気がして、特に文学作品に対しては使いたくないのだが、いやこれは文章力だ。文章の力であると思う。
#引用
塔のように積み重なる声。
 皆さん、赤十字病院に安置されていた、愛するわが市民たちが今ここにやって来ています。
 女性のリードで愛国歌の斉唱が始まる。数千人の声が、高さ数千メートルの塔のように幾重にも積み重なって女性の声を覆ってしまう。ひどく重々しく上昇した後に絶頂から決然と吹き下りるそのメロディーを、君も低い声でなぞって歌う。

何度も折って……。
 ソウル市役所前に着くと、体格のがっしりした私服警官が彼女の前に立ちはだかる。
 かばんを開けてください。
 こんな瞬間には自分の一部をしばらく引き離しておかなくてはいけないことを彼女は知っている。何度も折ってできた線に沿ってたやすく折り畳める紙のように、意識の一部が彼女から抜け落ちていく。恥ずかしがることなく、彼女はかばんを開けて中を見せる。ハンカチとアカシア味のガムとペンケースと仮製本、かさついた唇に塗るワセリンと手帳と財布が入っている。

投獄の記憶。
 だから、兄貴、魂なんてもんは、何でもないってことかな。
 いや、それは何かガラスみたいなものかな。
 ガラスは透明で割れやすいよね。それがガラスの本質だよね。だからガラスで作った品物は注意深く扱わなくてはいけないよね。ひびが入ったり割れたりしたら使えなくなるから、捨てなくてはいけないから。
 昔、僕たちは割れないガラスを持っていたよね。それがガラスなのか何なのか確かめてみもしなかった、固くて透明な本物だったんだよね。だから僕たち、粉々になることで僕たちが魂を持っていたってことを示したんだよね。ほんとにガラスでできた人間だったってことを証明したんだよね。

私にも覚えがある、トラウマをこんなに的確に表現した文章を他に知らない。
その夢すらも開いて外に出ると、ついに最後の夢が待っている。灰白色の街灯の下で暗闇を見つめながら、あなたは突っ立っている。
 目覚めに近づくほど、夢はそんなふうに残酷さが弱まる。眠りはさらに浅くなる。書道半紙のように薄くなってカサカサ音を立てているうちに、ついに目が覚める。悪夢なんかどうということもないと悟らせる記憶の数々が、静かにあなたの枕元で待っている。

光州事件で命を落とした、数えで15歳だった少年の母の声で物語──と言っていいのか──は終わる。
 どうしたことか、母ちゃんが三十路のときに末っ子のおまえを産んだんだよ。母ちゃんは生まれつき左の乳首の形が変てこで、おまえの兄ちゃんたちはお乳がよく出る右のおっぱいばかり吸ったんだよ。母ちゃんの左のおっぱいはぱんぱんに張るばかりで赤ちゃんが吸ってくれないものだから、柔らかい右のおっぱいと違ってすっかり硬くなってしまってね。そんなふうに左右が不ぞろいのみっともないおっぱいで何年か暮らしたんだ。でもおまえは違ってた。左のおっぱいを向けたら向けたなりに、変てこな形の乳首をほんとに素直に吸ってくれたんだ。それで両方のおっぱいが同じように柔らかく垂れ下がったんだよ。
 どうしたことかお乳を飲むときに、おまえはにこにことよく笑ったものだよ。においの良い黄色いうんちを布おしめにしたよ。動物の赤ん坊みたいに四つん這いであちこち動き回って、 何でも口に入れたよ。そうしているうちに熱を出したら顔が青ざめて、ひきつけを起こしては酸っぱいにおいのするお乳を母ちゃんの胸に吐いたものだよ。どうしたことか、おっぱいから離れたとき、おまえは爪が紙みたいに薄くなるまで親指をおしゃぶりしたよ。あんよ、こっちにあんよ、手をたたく母ちゃんの方に一歩、二歩とよちよち歩きをしたものだよ。にこにこしながら七歩あんよして、母ちゃんに抱っこされたんだよ。
 八つになったときにおまえが言ったんだ。僕、夏は嫌いだけど、夏の夜は好き。どうってこともないその言葉が耳に心地良くてね、母ちゃんはおまえが詩人になるかも、とひそかに思ったものだよ。夏の夜、庭の縁台で父ちゃんと三人兄弟がそろって西瓜を食べたときに。口元にべとべとくっついた甘い西瓜の汁をおまえが舌の先でぺろぺろなめたときに。


子のために
◆どのはないちばんすきなはな?
◆ももも
◆ぱたぱたえほん
◆はしるのだいすき
◆スプーンちゃん
◆だーれのおしり?
◆はんぶんこ
◆でてこいでてこい
◆へびにゅにゅにゅ
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その他
今月もアレルギー関連の本を。
◆専門医ママが教える!子どものアレルギーケア:岸本 久美子
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#夢日記 2025年8月某日

 とある小さな町にいる。見渡す限り農場が広がり、狭い範囲に密集した町の中には学校がひとつ洋品店もひとつバーもひとつ、そんな田舎町だ。
 年に一度、おそらくはハロウィンの時期に、住民たちが集まって収穫祭を開く。私も町の住民なのでもちろん呼ばれている。私の家族(と私が考えている人々)も参加している。私たちは身内同士小さな輪になって踊るのだが、実は、踊る人間たちのあいだに悪しきものがまぎれこんでいる。悪魔のようなもの、邪悪な存在だ。どれがそうなのかは見てすぐわかる。私たちがくるくると回りながら踊っているあいだ、彼らはじっと立ち尽くしているからだ。顔は影になっていてよく見えない。
 ひとつ気をつけねばならないことがある。踊りながら、互いから手を離してはならない。はぐれた者には、邪悪な存在が速やかに近づいてくる。絶対に手を離してはならない。わかっているのに、踊りの輪が加速して、私は誰かと携えていた手を一瞬離してしまう。遊園地のティーカップのように、私の仲間たちは回転しながら離れていってしまう。慌てて追いかけようとする私の目の前に、それが、あいつが立っている。影になっていた口元が見える。笑っている。笑っている!
 そのとき、誰かの力強い手が私を引き戻してくれる。私たちは踊り続ける。手を離してはならない。互いから手を離してはならない。

断片

風邪をひいてしまい、熱はすぐ下がったものの長引く咳に苦しめられていた。激しい咳込みのためか腰痛まで出現。病院に二度行き、新型コロナウイルスは陰性で、二度とも咳止めなどの薬を出してもらい帰宅。ようやく咳も腰痛も落ち着いてきた。

日記

#Archive 投稿, 2020年8月15日 / 2025年6月12日改稿
#詩 「浜辺にて」

まだらに蒼ざめた夜の層に

雲のふちはわずかに明るく

眠りの彼方へと大気が潤む

曙光の乳を含ませるように

 

いっさいの希望は

あるということだけが性質なのだ

たとえ打ち捨てられていても

引き裂かれ、血を流し

むせび泣こうとも

 

波の下に砕かれ光る心よ

この目を奪うおまえの名は月

太陽の産声と共に夜へ咲き

祝福の墓碑を照らす光芒

断片

#夢日記 2025年8月14日

 図書館にいる。夢で見る公立図書館や大学の図書館、書店などはいつも雰囲気が似ている。
 私は何か要求があって守衛室へ行く。扉が開くなり、大柄な初老の守衛がホテルマンのような制服を身につけて立っている。守衛はにこやかに、あなた昨日もここにいらっしゃいましたよ、と言う。私は初め、そんなはずはないと否定しようとする(だってこれは夢なのだ……夢だということを夢の中の私は理解している!)だが少しずつ、自身の認識に対する疑いが首をもたげる。そういえば私は、ここへ来る夢を昨日も見たのではなかったか? 昨日なのか、二度寝をする前なのかはともかく……(などと考えてしまうところが夢の中の思考の限界だ、実際には同じ夢など見ていない)。
 派手な容姿の女性に案内されて行く。百貨店の中のような高級ホテルのロビーのような。女は華やかな顔立ちをしているので、半分はご機嫌取りのつもりで、半分は本心から、貴女のような綺麗な人を忘れるはずがないから、やはり私はここに初めて来たと思う、と言う。女が何と答えたかは覚えていない。確かに知らない顔だった。

断片

風邪様の症状。土日祝と盆休みの狭間でなんとか病院に行けた。流行っているからとその場で新型コロナウイルス感染症の検査、結果陰性。風邪でしょうということで種々の薬をこれでもかというほど出されて帰宅。

日記

#夢日記 2025年8月1日

 薄暗い場所にいる。あとでわかるが、そこは大型船の中である。客室が並んでいる。奇妙な造りで、茶室のように低い入り口、障子から人影が透けている。
 私は母と、6〜7歳になる娘と共に船に乗っている。実際には私にその年頃の女の子はいないし、母も実際の母と同一人物なのかは定かでないのだが、そう認識している。
 船の中で、何か秘密の作業に従事している。サーバー室のような暗い部屋で、モンタージュ写真、のようなものを出力して、それをさらに精密な似顔絵に加工する機械へインプットしている。客室のひとつではまた別の作業があって、作業をする自分の影が障子に透けてしまうので緊張している。
 間に何かがあったのだが忘れてしまう。とにかく、私は船を脱出する。甲板に駆け上がると、外は夜だ。月が皓々と輝いている。私は飛ぶことができる。翼がある。追っ手を振り切り、月に向かって飛翔する。近づいていくと、月は惑星が直列するように重なり合った光り輝く文字たちであったことがわかる。何かのタイトルのような、話数を示しているような、でも忘れてしまった。遠くに見える都市の光をめざして飛び続ける。

断片

2025年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

2025年7月の #読了
今月は長いので折りたたみ。読み聞かせの絵本は数があるので、今後も折りたたみ形式になるものと思う。

自分のために
純文学では短篇をたくさん読んだ。その他、書店でインパクトのある装丁に惹かれて内容も気になっていた「魚が存在しない理由」も読了。
◆ものごころ:小山田浩子
「はね」「心臓」「おおしめり」「絵画教室」「海へ」「種」「ヌートリア過ぎて」「ものごころごろ」
◆池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集05 短篇コレクションⅠ
図書館で借りること三度目にしてようやく読了。
再読のコルタサル「南部高速道路」(木村榮一訳) 前に見つけた誤植と別の脱字を見つける。初めて読んだときの鮮烈な印象をもう一度味わえたらなあ。こんなにたびたび再読していたら無理か。好きな短篇、でもコルタサルで一番好きな短篇というわけではない。

これも再読のオクタビオ・パス「波との生活」(野谷文昭訳)、マラマッド「白痴が先」(柴田元幸訳)、フアン・ルルフォ「タルパ」(杉山晃訳)。
「波との生活」は最初に読んだときとは印象が大きく異なり、最後に氷像と化した波を近くのレストランに売り払ってしまうのが酷いように思った。海に返してはやれないのだろうか。詩人だけあって詩的かつ幻想的に美しく描かれているのだが、筋書きとそれが表しているものを考えると、だから何なの、でないこともない。「白痴が先」は何か引っかかるものがあるように思ったのだが忘れてしまった。ルルフォの作品は本当に再読に耐える(と思う)。

以下は今回初めて読んだものたち。ただ「夜の海の旅」はどこかで読んだことがあるような。
「色、戒」張愛玲/垂水千恵
「肉の家」ユースフ・イドリース/奴田原睦明訳
「小さな黒い箱」P・K・ディック/浅倉久志訳
「呪(まじな)い卵」チヌア・アチェベ/管啓次郎
「朴達(バクタリ)の裁判」金達寿
「夜の海の旅」ジョン・バース/志村正雄
「ジョーカー最大の勝利」ドナルド・バーセルミ/志村正雄
「レシタティフ─叙唱」トニ・モリスン/篠森ゆりこ
「サン・フランシスコYMCA讃歌」リチャード・ブローティガン/藤本和子
「ラムレの証言」ガッサーン・カナファーニー/岡真理
「冬の犬」アリステア・マクラウド/中野恵津子
「ささやかだけれど、役にたつこと」レイモンド・カーヴァー/村上春樹
「ダンシング・ガールズ」マーガレット・アトウッド/岸本佐知子
「母」高行健/飯塚容訳
「猫の首を刎ねる」ガーダ・アル=サンマーン/岡真理
「面影と連れて(うむかじとぅちりてい)」目取正俊

◆魚が存在しない理由:ルル・ミラー/上原裕美子

子のために
図書館で絵本を借りてきてたくさん読んだ。
◆ひよこさん(福音館書店0.1.2.えほん):征矢清/林明子(絵)
◆つんこんぱっ(福音館書店0.1.2.えほん):こぺんなな
◆ごぶごぶごぼごぼ(福音館書店0.1.2.えほん):駒形 克己
◆ぱっちりおはよう(福音館書店0.1.2.えほん):増田 純子
◆パンふわふわ(講談社の幼児えほん):彦坂有紀/もりと いずみ(絵)
◆カラフル(すこやかあかちゃんえほん4 岩崎書店):新井 洋行
◆おつきさまこんばんは(福音館書店):林明子
◆めとめがあったら(ブロンズ新社):おくむら けんいち/マッティ・ピックヤムサ(絵)
◆おやさいとんとん(ママと赤ちゃんのたべもの絵本2 岩崎書店):真木文絵/石倉ヒロユキ(絵)
◆おさかなちゃんのじょうずじょうず(学研プラス 0・1・2さい[ちっちゃなおさかなちゃんの本]):ヒド・ファン・ヘネヒテン/古藤ゆず(翻案)
◆へんしん うみのいきもの(ほるぷ出版):三浦 太郎
◆すいぞくかん(マルジュ社 かがみのくに):藤田伸
◆くだものいろいろかくれんぼ(ポプラ社 これなあに?かたぬきえほん):いしかわ こうじ
◆フライパン(しかけえほん WORK×CREATEシリーズ コクヨ):きのしたけい/moko(絵)
◆あそぼうよ(好学社):レオ=レオニ/谷川俊太郎
レオ=レオニの描く、どこかとぼけた感じのするねずみたちが、今日は何をして過ごそうかと話し合う絵本。絵がとても可愛らしく、芸術的な色遣い。乳児ウケはやや微妙だった。
◆きょうのおやつは(かがみのえほん, 福音館書店):わたなべ ちなつ
ページの片側が鏡面になっていて、垂直に立てることで見開きのもう半分に描かれたイラストが左右対称に映し出され、絵が完成するという仕掛け絵本。今日のおやつはホットケーキ。鏡に映すと卵はふたつに、フライパンは丸く、ホットケーキも丸く、最後のお茶とお皿は2人分。とても面白いのだが、子はにぶく輝く鏡に夢中でまだ絵本のギミックを楽しむには至らず。
◆いっぱいあるよ!おでかけどれにする?(偕成社):てづか あけみ
今日のお出かけで乗っていく乗り物、持って行くおもちゃ、行き先、行き先での過ごし方など、選択肢のイラストがたくさん、ページいっぱいに描き込まれた絵本。色合いも鮮やかで、これは喜ぶのではと思ったが反応はそうでもなかった。
◆ぞうのエルマー エルマーのいちにち(BL出版):デビッド マッキー/きたむら さとし
ビビッドな体色を持つ象のエルマーが一日を過ごすお話。やや食いつきよし。それにしてもエルマーは、普通の体色の仲間たちとするかくれんぼで著しく不利である。
◆おべんとうバスのかくれんぼ(ひさかたチャイルド):真珠 まりこ
お弁当の中身たちがかくれんぼをするお話。エビフライやブロッコリーなど、上手く隠れていて面白い。大きめの絵本で、線が太く、色合いも鮮やかなためか喜んで見ていた。
◆はこあけて(あけてえほん図書, 偕成社):新井 洋行
お道具箱、ケーキの箱、おもちゃ箱、お弁当箱が描かれ、ページをめくるとパカッと箱が開いて中身が飛び出す絵本。たまたまだと思うがケーキとお弁当のページで口をモグモグ動かす。
◆Sassyのあかちゃんえほん ちゃぷちゃぷ
同じシリーズの「にこにこ」が子のファースト絵本で、特にお魚のページのとても反応が良かったので期待して借りる。やはり乳児の興味を惹きつけるようにできているのかじっと見ているが、嬉しそうに笑ったり声を立てたりという反応はなし。
◆がたんごとんがたんごとん(ボードブック版, 福音館書店):安西 水丸
絵は地味な感じで、ボードブック版なので小型だしどうかなと思いつつ読み聞かせ。結論から言うと非常に気に入ったようだったので何度も読んだ。がたんごとんという音の繰り返し、少しずつ乗客(?)が増えていくシンプルな展開が乳児にも楽しめるのかもしれない。
◆とっくん(こどものとも0.1.2(2024年2月) 福音館書店):駒形 克己
抽象的な円や楕円、ひょうたんのような形が描かれた各ページに、丸みを帯びたいびつな形の穴があいていて、穴から見える色や「とくん、とっくん、ととととと、どっくん」という鼓動のようなオノマトペが入っている。こんな抽象的で地味な感じのものはさすがにウケないだろうなと思いつつ、自分の感性で選ぶと偏るからと思い、とりあえず借りたのだったが今回借りたなかで一番反応が良かったのが意外にもこれだった。

乳児目線では何が刺さるかわからない。ただ傾向として言えるのは、やはり月齢相当のものが総じて良い反応を得られた(と書くと何だか自分の子で実験でもしているかのようであるが)。絵を見て楽しむ分には少し対象年齢が上のものでもいいのではないかと思っていたが、逆にもう少し大きくなったらつまらなくなってしまうようなものをたくさん読み聞かせしておくべきなのだろうと思う。
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その他
子の食物アレルギーで塞いだ気を取り直してアレルギーやアトピーに関する書籍を読む。そういえば、家庭医学や育児に関する本を読むという発想がこれまでなかった。
◆アレルギーのない子にするために1歳までにやっておきたいこと15:古賀 泰裕
◆ステロイドの真常識 アトピーのある子のスキンケア:岡藤 郁夫
◆赤ちゃんと子どものアレルギー&アトピーBOOK:永倉俊和(監修)
◆食物アレルギーの悩みを解消する!最新治療と正しい知識 安全な食べ方が分かる本:海老澤 元宏(監修)

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カムチャツカ半島沖の地震に起因する津波。子の夜泣きに何度か起きた朝方、緊急速報の音で飛び起きる。
津波注意報はやがて津波警報に変わり、テレビやSNSは津波に関する情報で溢れかえった。東日本大震災での津波の映像がタイムラインを流れてくる。逃げ遅れるであろう車。逃げ遅れるであろう人の姿。
やや体調を崩す。癒えない傷は多い。

日記