夏の解剖 #詩 西瓜の種を指先で ほじくり出して白い皿に落とす 硬質なピアニシモの納骨 樹の影が揺れる また手をよごす うすく赤く甘く 唇は濡らそう、果汁に汗に 貪欲なまでの無頓着さで ふと 思い出しただけのように さりげない調子で しばらく前に席を立った あなたの分にもほら、塩をひとつまみ 百万年前の海水を かわかした ものです。 2023.8.17(Thu) 10:00:00 断片
西瓜の種を指先で
ほじくり出して白い皿に落とす
硬質なピアニシモの納骨
樹の影が揺れる
また手をよごす
うすく赤く甘く
唇は濡らそう、果汁に汗に
貪欲なまでの無頓着さで
ふと
思い出しただけのように
さりげない調子で
しばらく前に席を立った
あなたの分にもほら、塩をひとつまみ
百万年前の海水を
かわかした
ものです。